写真のこと(1)〜光と影、光と陰 | ||||||||||
私がカメラを買ったのはピューロランドに行き始めて半年ばかり経ってから、その時は特にはっきりとした目的があった訳ではありませんでしたが、リンディに注目するに従ってシャッターを切る回数はどんどん増えていくのでした。気がつけば今まで撮った写真の半分はリンディだったりします。 最初、ピューロでどんなものを撮るかは考えていなかった私ですが、どんな風に撮るかは一応気にしていました。‘見たままに撮る’、これがテーマです。そのためにはフラッシュは使わない、暗いところでもフラッシュを使わないためには明るいレンズを使う、明るいレンズを使うためにはズームではなく単焦点のレンズを使う、手頃な単焦点レンズは標準と中望遠、というようにしてカメラの構成は決まりました。その結果、私の写真にはそれなりの特徴が出てきたようです。 特徴の一つは、フラッシュを使わないことによって光と陰影がよく写るということです。ステージには必ずある照明、特にピューロランドは屋内ですから照明効果をいかに活かすかが魅せる空間を作るポイントになっていると思います。そんな綺麗な光をファインダーの中に見つけ出すのは面白いものです。 また、光の方向によって表情が大きく変わって見えることも実感しました。写真に限らず例えば映画でも光の扱い方が視覚効果の基本になっているのは解っているつもりでしたが、実際に自分で撮ってみるとより納得です。
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