Tシャツにお絵描き | ||||||||||||||||||
私がピューロでよく着ているリンディ柄のTシャツは勿論私の手作り、これはリンディのグッズが少なく身に着けられるものがほとんどなかったために始めたことですが、今では新しいのを作って見てもらうのが楽しみになっています。 Tシャツへの一番手軽なプリント方法はインクジェットプリンタやカラーコピーで専用のアイロンプリントシートに印刷するものですが、最大の弱点は洗濯するとだんだん剥がれてくること。お店に写真やデザインを持ち込んで作ってもらうタイプではシャツに直接インクジェット印刷するものもあるようで、これなら仕上がりも綺麗で洗濯にも強そうですね、ちょっとお値段は張りますが。自分で作って洗濯に強いと言えば‘プリントゴッコ’や‘Tシャツくん’といったシルクスクリーン印刷。確かに綺麗に作れるんですが、沢山刷るのならともかく1枚しか作らないと手間とお金が勿体なくて。 そんな訳で、私は他の方法で作ることにしています。手間はいろいろとかかりますが自分の手で最初から最後まで作るのは面白いし、思いっきり気持ちを込められる気がするので。ここで現在手元にある画材を紹介しましょう。いずれも東急ハンズやLOFT、または世界堂やユザワヤといった画材店で入手できます。
それぞれに得手不得手があるので適当に使い分けています。では、今まで作ってきたもので解説を。
初めて作ったのがこれ、お店で布描きえのぐを偶然見つけたのがきっかけでした。白・黄・青・赤・黒の5色にパレットや筆が付いたスタートセットに金・銀を買い足してからデザインを考え始めました。絵を描くのが苦手なので写真をトレスしてシルエットを作り、紙を切り抜いてステンシルの要領で塗ったのですが、だんだん型紙が湿って歪んできたために一部輪郭が曲がってしまいました。特に文字の部分。そんなこともあって出来は今一つであまり着ていません。なお、絵は白・銀・黒、文字は赤・金を混ぜてあります。ただ、えのぐは生地の色が幾分透けてしまうので色作りには注意が必要です。あとは最初に完全に乾かせば洗濯しても大丈夫、ただし金・銀はどうしても徐々に落ちてきます。ちなみに、この絵はお判りのとおりHPのトップページにも使っています。
ごめんなさい、これはパティ&ジミーのシャツのパロディです。2003年春、最初の楽しまファッションに合わせて作りました。「シャツをアレンジしよう」というのを、調子に乗ってアレンジどころか新しく作ってしまったんですが、ゴールデンウィークには間に合わせようと思っていたのが絵を描くのに手間取ってようやくでき上がったのが(フェアリーランドの)楽しまNight最終回で、翌日のFarewell Partyと2日着ただけでお蔵入りになってしまいました。前側の文字はサンラバー、これはA4判のアイロンプリントシートで切り抜いて使います。このシートならえのぐやペンのような塗りむらの心配がないので安心、弾力もあって洗濯してもびくともしません。後ろ側の絵はファブリックマーカーですが、塗るのは簡単でも下書きが一苦労で3人をデフォルメするのはとっても難しかったです。
2003年夏の楽しまファッションのシャツにスタンピングリーフでワンポイントを入れました。これは金箔のようなもので、まず専用糊シートを切り抜いてシャツにアイロンで貼り付けておき、次にコピー機やレーザープリンタでデザインを印刷した紙にリーフを重ねてアイロンをかけるとトナーの部分がリーフから剥がれるので、残ったリーフを今度は糊の付いたシャツにアイロンがけすれば箔押ししたようにキラキラ光る絵のでき上がり。デザインの印刷を工夫すれば多色刷りができ、細かい文字でも綺麗にリーフから抜き取れてカッターナイフを使うのは糊シートを外形に合わせて切る時だけです。外形は簡単、中のデザインが凝っているという場合に最適です。
ごめんなさい、これはキティのシャツのパロディです。2003年夏の楽しまファッションを真似て前・後ろとも銀色のサンラバーを切り抜いて作りましたが、リンディの顔をデザインするのには苦労しました。元絵のキティの影響を受けて少し縦がつぶれた絵にしたら幼くなってしまい、一説にはリンディの妹だとか。ただ、この時いろいろ描いてみるうちにどこまで省略してもリンディに見えるかが解ってきました。特に目の描き方がポイントで、まつげと瞳の中の線は重要です。ラインストーンはキティがリボンだったのに対して、リンディには耳に付けてみました。
パロディばかりでは良くないと思いオリジナルデザインで作ったのがこれ。前側の絵は「リズムにのって」の写真から良いポーズを選んで組み合わせ、シルエットを抜き出してファブリックマーカーで塗りました。こういう単色の絵の場合はどこを塗ってどこを白抜きにするかがポイントです。この色は蛍光なので、Top the TOP!の予選のようにブラックライトが点いていると綺麗に光って見えます。後ろ側の文字はサンラバーで、リンディはスターを目指しているので i の点を★にしてみました。
久しぶりに作るテーマは‘フォトリアル’ということで布描きくれよんを使いました。写真をチャコペーパーでトレスしてから16色のくれよんを駆使して重ね塗り、グラデーションに気を付けてみましたがやはり絵を描くのは難しくあまり似ていません。特に頬や顎の陰の具合が失敗の原因かと。ちなみに、写真をトレスと言いつつこの絵には明らかに変えたところが2ヶ所あるのですが、それはどこでしょう。このくれよんはアイロンをかけると定着するのですが、他の画材に比べるとやや洗濯に弱いです。これを逆手にとって、上手く描けなかったら一度洗って色を薄くしてから描き足すという手が使えます。後ろ側は文字を書こうかと思いつつデザインがまとまらなかったので無地のまま着て行ったら、リンディにどうして何も描いてないの?って言われました。今度サインしてもらおうかなぁ。
やはり絵を直接描くのは苦手だったということで、またサンラバーで作りました。今回のテーマはどこまで大きく描けるか。最初は金・銀だけで描こうかと思って瞳は銀色だったのですが、貼り付けてみると印象が薄くて似ていない感じだったので油性ペンで黒く塗ってしまいました。おかげでラメ入りの黒に見えてかえって面白くなりましたが。まつげ・アイラインとアイシャドーはファブリックマーカー、これは化粧と一緒でちょっとでもズレると大変です。後ろ側はサンラバー1枚で作れるできるだけ大きな文字にしました。やはり★が入ってます。
これもサンラバーで作りました。前側の大きな文字は、渋谷でこんなデザインのシャツを着ている人を見かけて気に入ったので真似てみました。で、ここまでは7月にでき上がっていたものの、後ろに描く絵を思い付かないまま10月に。エアロビック大会を見に行ったらそのマークのデザインが良かったのでアレンジして使うことにしました。写真をトレスした下絵・縞模様・背景の楕円をPhotoshopで重ねて型紙を作りシートに貼って切り抜いたのですが、デザインが細かいので切り抜くだけでも半日かかってしまいました。 この他にも明らかな失敗作やリンディにプレゼントした分があるので今までに作ったのは全部で10枚以上になります。手持ちの画材のうちペイントマーカーは試しに買ったばかりでまだ使ってはいないのですが、隠蔽力が高いので綺麗に色が出そうです。ただ、インクが沢山出やすいので塗る時には注意が必要、またペン先がやや太いので細かい作業には向いていないようです。 なお、使っているTシャツはユニクロの綿100%です。安いので失敗してもショックが小さいということもありますが、画材は総じて化繊には着きにくく綿製品が向いているのです。なお、吸汗速乾の素材は非常ににじみやすいので要注意です。安売りの時に適当にまとめ買いしたシャツがまだ何枚もあるので、また新しいデザインを思い付いたら作るとしましょう。 |