Lindism Laboratory

others  クリスマス大好き

 11月になると街には赤・緑・白・金・銀があふれ始め、流れてくる音楽は軽快なベルの音が心地好い響き。そうなると私の心はもうすっかりクリスマスへと行ってしまいます。

Top the TOP! にて(2001年12月)

 クリスマスといえばキリスト教のお祝いということで、私なんかが勝手にはしゃいでいていいのだろうかと疑問に思うこともありました。そこでいろいろ調べてみると元来は太陽の再生を願う冬至祭であること、そして100年余り前に少女バージニアに宛てた新聞社説にもあるようにクリスマスとサンタクロースは夢や愛や希望を伝えるシンボルなんだと考え直しました。これで迷いはありません。サンタクロースのことを子どもに初めて語る時、大人は必ずサンタクロースはこの世界にいると言います。それはこの世界に夢や愛や希望があること、そしてそれがこの先も続いて行ってほしいのだと無意識に自分に言い聞かせ次の世代に伝えようとしているのだと思います。

Club DANIELにて(2002年12月)

 さて、これは私がピューロランドに行くより10年くらい前の話。東急ハンズの店員がかぶっていたのを気に入ってサンタの帽子をつい買ってしまった私は、クリスマスイブの夜にそれをかぶって渋谷や原宿を歩いてみました。コスチュームなんか今ほど売っていなかった頃ですし、すれ違った人が面白がってくれたら、「サンタに会ったよ」なんて笑い話をしてくれたら楽しいなぁ、なんて思いつきです。やってみるにはちょっとした勇気が必要でしたが、毎年やっているうちにいろんなお返しを沢山の人達からもらいました。笑顔で手を振ってくれる人、握手を求めてくる人、そして通りすがりに「メリークリスマス!」と声を掛けてくれる人。「メリークリスマス」って魔法の言葉ですね。声を掛けられた私は何だかとっても嬉しくなって、今度は私の方から他の人に声を掛けてみるともっと楽しくなってくるのでした。街の見知らぬ人達とはほんの一瞬の出逢いだけど、それはこの世界中で幸せがちょっぴり増える瞬間でもあるのです。そのためにならサンタクロースはいくらいたって構わないですよね。そうそう、「プレゼントちょうだい」なんて声も来ますけど、そういう人は早くおうちに帰って寝てなきゃだめですよ。

 それから何年か経って、こんな私がピューロランドに行くようになったのはごく自然なことだったのかもしれません。

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